「オタク」とAS
――ASとサブカルチャー――


 ASとオタクって、いかにも関係ありそうですよね。「社会的相互作用の重大な欠陥」「没入的で狭い興味・関心」「運動の不器用さ」……ね、典型的なオタッキーって感じでしょ。

 でもオタク同士でオタク的話題で盛り上がってオタク的グループを作ったりできるくらい社会性があるなら、もしもASだとしても軽症のほうでしょう。それに「オタク世代」なんていうけど、ASなら世代によって増減するわけがありません(先天的なので)。だいたい0.3%くらいのマイナーな存在のはずです。オタクであることを自他ともに認めているような人というのは(世代によっては)もっと多そうだから、そのほとんどはASには該当しないでしょう。明らかにオタクの素因はASばかりではなくもっと広汎なもののようです(内向性パーソナリティとか)。

 オタクの素因がなければオタクにはなれません。オタクになれないものがオタクを責めるのはまったくナンセンスなのです。

 あと誤解のないように言えば、私みたいなASの人ってのはだいたい(みんなじゃないだろうけど)、ちまたで流行っているものなどにはてんで無頓着なんです(すくなくともそのような態度をとる)。この間まで「エヴァンゲリオン」それなにって感じでしたから。(でもこのあいだ見た。碇親子はASか?)